Kim Briers
 

キム・ブライアーズ氏はベルギー出身の写真家で、風景写真と水中写真を専門としています。
現在はタイ・プーケットを拠点とし、過去20年以上にわたり、地上と水中の両方で地球の壮大な姿を記録し続けています。

キム氏はこれまで、ダイブマスター、ダイビングインストラクター、水中写真講師、海洋生物学研究者、ダイブセンターマネージャーなど、世界各地で多彩な役割を担ってきました。
特に中米の無人島で、生物多様性や気候変動研究を行う海洋生物学者たちと協力した経験を誇りにしています。

また、エジプトとヨルダンの紅海で数年間を過ごした後、モザンビーク、ケニア、ザンジバルで海洋保全教育プロジェクトに従事。
その後アジアに拠点を移し、タイ・プーケットを10年以上の長きにわたり拠点としています。
現在は、シミラン諸島やタイ南部の海域で、ライブアボード船に滞在しながら美しい海洋生物の姿を撮影しています。

「結局は“忍耐”がすべてです。
美しい場所にいて撮影に胸が高鳴っても、天候が悪く何日も撮れないと、諦めたくなることがあります。
しかし突然、ほんの数十秒だけ奇跡の光が差し込む。
その瞬間を捉えたとき、“魔法の瞬間”に立ち会ったことを実感します。
水中写真も同じです。被写体の生態を観察し、待ち続ける。
3ミリほどの毛むくじゃらエビと目が合った瞬間の興奮――写真は終わりなき魅力です。」