ハウジングの基礎知識 |
解説:Mareluxアンバサダー 川村圭吾
言葉の定義としてハウジングとは「カメラ、ビデオカメラを水中に持ち込むための耐圧密閉容器」のことです。「防水プロテクター」「防水ケース」と呼ばれるものもありますが、一般的に一眼レフを入れるものはハウジングと呼ばれています。 | ||
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a ハウジング本体部分です。 | ||
b エクステンションリング・・・使うレンズの長さによってエクステンションリングの長さを選びます。どの長さを選べばいいのかはポートチャートでわかります。 | ||
c ワイドポート・・・ワイドレンズ、ズームレンズを使う場合はワイドポートを選びます。 | ||
d マクロポート・・・マクロレンズ専用に設計されたポートです。クローズアップレンズなどの外付けレンズを付けられるように、先端にネジを切ってあります。 | ||
※純正レンズ、メジャーなレンズを対象にラインナップがきまっていますが、サードパティーレンズ、マニアックなレンズを使いたい場合は検証を依頼するか、特注でポート作成を依頼する方法があります。 |
ハウジングオプション |
バキュームバルブとリークセンサー | ||
左がバキュームバルブ。右が圧力センサー兼リークセンサーです。 | ||
セッティングが終わったらバキュームバルブから空気を抜きハウジング内部の圧力を下げます。ハウジング内部の圧力に変化がおきると圧力センサーがサインを出します。ダイビング前に水没リスクを知ることができます。 ダイビング中にハウジング内に水が浸入し赤丸で囲んだ部分に水が触れると音でサインが出ます。ハウジング下部にあるのでカメラが濡れる前に検知することができます。 カメラ、レンズ共に高額なので2段構えで水没を防ぎましょう。 | ||
※それでも不運はあり得ますので携行品保証のある保険に必ず加入しましょう。 | ||
例 PADIダイバーズ保険 遠井保険 | ||
フラッシュトリガーとTTLコンバーター | ||
左はMarelux純正のフラッシュトリガーです。日本ではフラッシュトリガーという呼び方ではなくコンバーターと呼ばれることが多いです。カメラの発光信号をLEDの光に変換し外部ストロボに信号を送るためのものです。 | ||
発光信号を送るだけのコンバーターだとマニュアル発光で撮影することになります。 | ||
TTL発光で撮影をしたい場合はTTLコンバーターを使う必要があります。 | ||
右はサードパティーU/W Technicsで販売されているMareluxハウジング専用に設計されたTTLコンバーターです。 | ||
ズームギアとフォーカスギア |
形状は様々でレンズごとにデザインが違います。 | ||
ズームレンズを使う場合、画角を変えるためにズームギアは必要になります。 | ||
単焦点レンズを使う場合、オートフォーカスのみで撮影する場合はフォーカスギアは必要ありません。マニュアルフォーカスでも撮影したい場合はフォーカスギアはあったほうがいいです。 | ||
カメラは遠い被写体には素早くフォーカスを合わせますが、限りなく近い被写体(最短撮影距離)ではフォーカスを迷うことが多くなります。狙った場所にフォーカスが合わないということはよくありますので必要とは言いませんが、あったほうがいいと言えます。 | ||